未だに、来る

この話は、不可思議な話でも無くて、
現実的に少し不気味な話です。
大学時代に、
1つ上の先輩と一緒にいると、
彼が急に言い出しました。
「まだ、来るんだよなぁ〜」
私は 、?と思って、
「何が来るんですか?」と聞きました。
その先輩の話によると、
今、自分が住んでいるアパートの自分の部屋に、以前に住んでいた方宛ての郵便物が、未だに来るんだ、とか。
「え?その方、引っ越す時に転居届とか
出さなかったんですかね?」
私がそう言うと、先輩が軽く笑いながら言いました。

「死人に転居届は出せないからね〜」
私が、???になっていると、
どうやら、先輩が住んでいる部屋には、以前、体育会系の方が住んでいたらしく、川で泳いでて、溺れて亡くなったそうなんです。
「でも、ご家族の方が、ちゃんと手続き
とかされたんじゃないんですか?
先輩も、そんな郵便物が度々届いたら
気味悪いでしょ?」
と、私が言うと、
先輩は軽く笑いながら、
「来たら、捨てれば良いだけだしね〜」
と呑気なものでした。
だから今でも、住んでいられるんだろうなぁーって思う反面、私だったら絶対に無理だわ、と思いました。

通報する

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。