心配するお母さん

心配するお母さん

友人のお母さんは、彼女が18歳の時に、病気で亡くなりました。

それからしばらくすると、夜中にキッチンで突然水が流れる音が聞こえたり、「ザクッザクッ」とキャベツを切るような音がしたり。。。

しかもそれが、ほぼ毎日のように続いたのだそうです。

初めのうちは怖かったそうですが、「きっとお母さんが、私たち家族の事を心配して、様子を見に来てくれているんだ」と思うと、不思議と怖さは感じなくなったそうです。

その後、就職を機に実家を出て一人暮らしを始めた彼女が、久しぶりに実家に泊りがけで帰った時、夜中にキッチンから、またあの「ザクッザクッ」という音が聞こえてきました。

「亡くなってから3年も経つのに・・・ お母さん、私たちのこと、まだ心配してるのかな?」

そんなに心配していたらきっと成仏できないだろうから、お母さんに「そんなに心配しなくても、私たちは大丈夫よ」と言ってあげようと思った彼女は、キッチンに向かいました。

そっとドアを開けてキッチンを覗いて見ると、そこにいたのは見たこともない女で、ボサボサの髪を振り乱し、口で「ザック!ザァック!!ザアァーック!!!」と叫びながら、キッチンをウロウロと徘徊していたそうです。

もちろん、この世のモノではありません。

翌日、近所の神社でお祓いをしてもらうと、一連の現象はなくなったそうです。

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